基本的信頼感はいつ作られる?
悲しい気持ちになりました…
若いママさんが電車の中で大きな声で泣いている赤ちゃんを、一生懸命に周りを気にしながらあやしてる場面に出くわしました。中には、怪訝そうな表情で母子に視線を向けるサラリーマン、女性の姿も見られましたね。すぐに泣き止みましたけど、視線を向けた人たちに言いたい。「あなたは周りを気にして泣くような赤ちゃんだったのですか?」誰にもそんな不機嫌に大泣きする赤ちゃんの時代があったのに…、忘れてしまってるんですね。なんか知らんけど悲しい気持ちになりました。
「基本的信頼感」は赤ちゃん時代に作られる
赤ちゃんの泣き声に応えることは、基本的信頼感を育む第一歩ですね。赤ちゃんは、お腹がすいたり飽きたり不愉快だったりすると…、電車だろうがカフェだろうが静まり返ってる待合室だろうが周囲の状況などお構いなしに泣き叫びますよね。
赤ちゃんは、泣くことで今の自分の気持ちを表しているんですね。
一昔前の育児論では「抱き癖がつくから、赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこしないで!」なんてのが常識でしたね。「泣くたびに抱っこすると、赤ちゃんは抱っこを求めて甘え続け、わがままになる。」っていうのがその理由だったりして。でもほうんとうのところ、それって親側の面倒くさいが基準だったりして^^;
赤ちゃんの方も泣いても取り合わなければ、たしかに赤ちゃんは大人しくなるんですね。しかし、これは泣くことで赤ちゃんは、自分の感情を表現することを諦めてしまうからなんですね。このように泣いたり笑ったりをあまりしない感情表現の乏しい赤ちゃんのことを「サイレント・ベビー」なんて呼んだりします。
サイレントベイビーは、赤ちゃん時代は育てやすいのですがそのまま成長すると人間関係をうまく築けない人になってしまう可能性があるんですね。
発達心理学者のエリクソンは「基本的信頼感」は赤ちゃん時代につくられると説きました。この、基本的信頼感とは「人も世界も、自分自身も信頼することができる。」という感覚といえばいいでしょうか。これは、人間が初めて獲得する心の発達課題なんですね。
この基本的信頼感がなければ人は、家族も信頼できず、人とかかわりあって生活することができません。自分が生きている世の中も、信頼できないのでいつでも不安でいっぱいになってしますんですね。自分自身ですら信じられないので生きていく自信が湧いてこないのです。
基本的信頼感はまさに「この世界で安心して生きられる。」という感覚なんですね。
今、めんどくさいって思ってたら、少しずつ改めて接してみましょう‼︎
十数年前に離婚して、途中から僕は、一人で3人の子育てを経験しました。そうクロスワンなんです。だからあのとき、「もっとこうにすれば良かった」なんて思うこと、考えることもありますね。そして、できることならもう一度全く同じ我が子3人の子育てをしたい。
でも、どんなにお金を積んでも、祈っても叶わない。そう、いつかは終わってしまう子育ては、2度と味わうことはできないんですね。
だからこそ今、この瞬間の全てを楽しんでいきましょう♬
今日からの子育てが少しでも変わってくれたらいいなと想いを込めて、必要な人の心に届きますように…
日常で泣いている赤ちゃんを見たら、一生懸命に信頼感を構築してるんだなと思って広い心で微笑んであげて欲しいと思います。